マテリアリティ(重要課題)特定の背景
当社は「中長期経営計画2023」の策定に際し、持続的可能な社会の実現に向けて、当社が優先して取り組む重要な課題として18のマテリアリティ(重要課題)(以下「マテリアリティ」と称する)を特定しました。
当社では従前より企業使命に「高度産業社会の期待に新技術で応え、地球に優しく、人々が快適に暮らせる未来の創造に貢献します」を掲げ、社会への貢献と持続可能な事業成長の両立に努めて参りました。
今般、マテリアリティを特定することで、自社が貢献すべき社会課題を認識し、課題への取組みを進めて参ります。今後は社会動向・自社の取組み状況を踏まえて、定期的にマテリアリティを更新する予定です。
マテリアリティ特定のプロセス
特定した当社のマテリアリティ
マテリアリティ・マトリックス(概略図)
当社マテリアリティの解説
Environment(環境)
重要課題 | 特定の背景 | 貢献する SDGs |
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気候変動対応 | 気候変動への対策は世界の喫緊の課題であり、当社においても気候変動への具体的な対策が重要であると認識しております。 当社はこれまでも各工場に省エネ委員会を設置し、きめ細やかなエネルギー管理を図るなど、CO2排出量の削減に取組んでおります。今後は拠点ごとの排出量把握や全社の中長期的な削減目標の設定を行うとともに、様々な方策を検討し環境負荷低減をより一層推進してまいります。 |
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水資源保全 | 当社製品には生産工程で地下水を大量に使用するものがあり、水は当社の事業活動に欠かすことのできない重要な天然資源であります。そのため、水使用(投入)量の削減など水資源の有効活用を徹底し、安定した事業活動の継続を行うと共に、森林保全と水源涵養(※)に努めてまいります。 ※森林保全と水源涵養に関する取組みは「社会(S)地域社会貢献」の解説をご参照ください。 |
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化学物質管理 | 環境保全、人の安全、事業の継続等のために化学物質を適切に管理することは企業の重大な責務であります。化学物質の管理体制強化、また各国の規制状況を適切に把握し、関連法規制や上乗せ基準(※)の遵守を徹底します。また化学物質管理に関するお客様の要求基準にも応えるべく継続した取組みを推進してまいります。 ※ 国の法令に定められた基準に上乗せされて制定される条例、あるいは都道府県条例の基準に上乗せして制定される市区町村条例 |
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循環型社会への貢献 | 環境保全と経済発展の両立のためには、限りある資源の有効活用、廃棄物排出量の削減と再資源化および廃棄物の適正な処理に努め、循環型社会を構築していくことが重要となります。またサプライチェーン全体での省資源化を目指し、継続した取組みを推進してまいります。 |
Social(社会)
重要課題 | 特定の背景 | 貢献する SDGs |
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労働安全衛生の確保 | 従業員の安全確保は当社の最優先事項であり、国内外の拠点において労働災害防止のための様々な取組みを行い、労働災害の撲滅を目指します。 また、従業員の健康増進にも取組み、長時間労働の撲滅やメンタルヘルス対策の強化を進めております。労働災害防止と従業員の健康維持の両輪で安心して働くことができる就業環境づくりに努めてまいります。 |
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ウェルビーイング実現 | 当社は『一人ひとりが「働きがい」と「働きやすさ」を実感できる会社を目指します』を経営姿勢に掲げており、今後も就業環境の改善、人事制度の見直し、ワークライフバランスへの十分な配慮等を通じて、「働きがい」と「働きやすさ」を実感できる組織文化の醸成とウェルビーイング実現に向けた取組みを継続的に推進してまいります。 | |
ダイバーシティ推進と人材育成 | 多様な人材の活躍や人材育成は、継続的な事業の発展において不可欠であります。当社はダイバーシティ推進に向けて、性別、人種、国籍、信条、障がい等に関わらず、「働きがい」や「働きやすさ」を実感できる職場環境づくりに取組んでまいります。 また、人材育成に向けて研修等を通じた教育機会の提供、育成制度の見直しを実施しており、今後も各職階に応じた育成プログラムの拡充を継続的に図ってまいります。 |
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地域社会貢献 | 当社は国内に複数の拠点・工場を有し、地域環境に配慮した活動に努めております。 また、当社製品の生産工程において大量の地下水を使用することから、生産拠点が多く存在する岐阜県の河川上流域にある岐阜県郡上市白鳥町石徹白において、使った水を自然に返す「Water Offset」をテーマに地域環境に貢献する活動を続けております。森林再生を通じて水源地の自然環境を守り、土壌の保水容量を維持もしくは増やす活動に地域団体と協働して取組み、今後も地域とのつながりを大切してまいります。 |
Governance(ガバナンス)
重要課題 | 特定の背景 | 貢献する SDGs |
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インテグリティ | 当社が大切にしている「ものづくりへの誇り」のベースとなるインテグリティ(誠実、真摯であること)を強く意識し、社会規範や倫理を基に自ら考え、直面する課題や問題、業務を見つめ直し、「ものづくりへの誇り」を確固たるものにすべく、インテグリティマインドの強化を推進してまいります。 | |
コーポレートガバナンス・コンプライアンス | 当社は『技術と経営の質を高め、法令を遵守し、ステークホルダーの信頼に応えます』を経営姿勢に掲げております。企業が法令を遵守し、公正な事業慣行を徹底することは、健全な経済発展のため、また企業の事業継続と持続的な発展に不可欠であり、コンプライアンスの徹底に取組んでおります。 コーポレートガバナンスの強化にあたっては、グローバルでのマネジメント体制の強化が重要と認識しております。今後もステークホルダーとの積極的なコミュニケーションを通じて、頂いた意見を企業活動に役立てるよう努めて参ります。 |
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知的財産保護 | 長年の研究開発を通じて培った製品・技術の知的財産は当社の重要な資産です。知的財産の確保と保護に努め、自社技術の漏洩防止および研究開発の強化等を図ってまいります。また、知的財産法・特許法等を遵守し、他者の知的財産を尊重いたします。 | |
情報セキュリティマネジメント | 情報セキュリティに関するリスクが増大している中、強固なセキュリティ対策を構築し、被害発生の防止に努めております。 また、万一の場合にも、お客様への製品供給が滞ることなく、安定的に供給できるよう、非常時における管理体制の整備をより一層推進してまいります。 |
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リスクマネジメント | 研磨技術により社会に不可欠な半導体産業への貢献を目指す当社は、製品を安定的に供給することが責務であります。重大インシデントの発生に備え、事前に対応策を講じることにより、事業継続性や緊急時の対応能力の向上に努めております。緊急時においても安定的に製品の供給を継続する体制を構築し、お客様の安定的な事業活動に貢献してまいります。 |
Value Create(価値創造)
重要課題 | 特定の背景 | 貢献する SDGs |
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サプライチェーンマネジメント | 地政学リスク、気候変動、自然災害の激甚化等により安定した原材料の調達や物流網の構築が課題となっております。安定した原材料調達や物流の確保は、事業継続やお客様への安定供給の観点から欠かせません。これらへの対策を通じて今後起こりえる事業環境変化に対し、柔軟に対応し、いかなる状況においても供給責任を果たしてまいります。 また、原材料の調達にあたっては人権侵害や環境破壊のリスクが潜在的にあり、責任ある原材料調達に必要な対応を継続しております。 | |
品質管理 | 研磨技術により半導体産業への貢献を目指す当社製品の品質はお客様の事業、ひいては一般消費者の日常生活にも影響するものと考えております。半導体の微細化が進むに伴い、日々向上する要求品質へ応えることを可能にする品質保証力と安定的に品質を確保する品質管理力は当社の事業において必要不可欠であります。安定した工程管理、品質検証、品質改善に取組み、また品質管理体制の強化を継続的に進めてまいります。 | |
研究開発 | 当社は精密研磨分野でのリーディングカンパニーとして、長年にわたって研究開発を続けてまいりました。今後も更なる微細化が進む半導体の最先端分野で最高の品質・性能へ絶えず挑戦し続け、お客様の要求に合致した製品の開発・提供をタイムリーに行ってまいります。 また、同時に研磨材開発で培った独自技術を活かし、サステナブルに貢献する新規用途開拓を推進してまいります。 |
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DX推進 | 当社はDXを推進し、組成開発力の強化、生産性の向上、品質管理能力の向上、効率的な人材活用などを目指しております。 今後はDX推進のための体制整備を図り、全社を挙げて推進してまいります。 |
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生産性向上 | お客様の需要に安定的に応え、また、少子高齢化や労働人口減少への対応のため、生産性の向上は重要な課題であります。現工程の見直しや最適化、バリューチェーンの最適化、DXの活用などにより生産性の向上に努めてまいります。 |