リン酸チタン
リン酸チタンとは
リン酸チタンは高屈折率(1.79)、高白色度、光触媒不活性などの特徴を持つ板状の粒子です。当社独自の合成技術により粒子径や厚みの揃った粒子のご提供が可能です。

リン酸チタン
固体潤滑剤向けの特徴・強み
リン酸チタンは固体潤滑剤として以下の特徴を有しております。
- 1.グリースに添加した際に耐久性(耐焼付性・耐摩耗性)が向上する
- 2.白色度が高いため、周囲を黒色汚染しない
- 3.粒子径によっては700℃付近まで板状形状を維持することができる
二硫化モリブデン、PTFE、窒化ホウ素などの一般的な固体潤滑剤に対し、耐久面で優れる傾向にあります。
また、近年、固体潤滑剤の業界では、難分解性で環境への長期残留の可能性があるPFAS(ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の略称)の排出量を抑える取り組みがなされるなど、新たな材料が求められつつあります。こうした課題に対して、リン酸チタンは、PFASフリー材料としての適用が期待されています。
一般的な個体潤滑剤に対し、優れた耐久性を示します


拡散板/フィルム向けの特徴・強み
リン酸チタンは光学特性として、光拡散性と光透過性を両立できる特徴があります。アクリル粒子やシリコーン粒子などに代表される光拡散粒子も優れた光拡散性を有しておりますが、光透過性との両立性を有する材料は珍しく、光拡散フィルムや光拡散板への適用が期待されます。
光散乱性と光透過性の両方を持った素材です

リン酸チタンの物性例
